ECコンサルタント
日坂大起
2014年新卒入社

どうフォローしていくかが腕の見せどころ

CHAPTER 01

DXを通じてECをメインとした新たな商売に切り替えていく

私がメインにやらせていただいているのは、 ECマーケティング支援です。 どちらかというと大きな捉え方になってしまいますが、例えば店舗でアパレルを売っている会社さんが通販という売り方も始めるとします。 ただこれだけだと、単純に言うと販売方法をデジタルに切り替えていくというところなので、デジタルシフトということになります。 DX支援というのは、そうではなくて業態をECをメインとした新たな商売に切り替えていくみたいなところが大きなところになります。 DXには幅広い意味で語られますが、具体的に私の場合は、今やられているご商売において、いかにしてデジタルでのタッチポイントを増やすか、お客さんとの出会い方を含めた部分をすべてデジタル化して、お店のレジでお金をやり取りをするのではなくEコマースという部分で 売上げを上げていくそういったお手伝いをしています。 「顧客管理どうするの?」みたいな部分も勿論やっていますが、営業DXという業績を上げていくためにどうDXをしていくか?という部分をメインでやっています。

CHAPTER 02

接客の仕方が変わり顧客満足度も売上も上がる

DXを簡単に言うと 業態を変えるというところで、会社のあり方を変えるためのお手伝いをしていることになります。 私は着物屋さんの担当もしているのですが、着物屋さんって皆さん古臭いというイメージをお持ちです。 こんな商品買うのかな?と思うんですけれども、顧客に来店してもらってすごい営業力の強いスタッフさんが営業して、言い方は良くないですけど「売りつける」というような売り方がまかり通っています。 私のクライアントはそのような売り方ではなく、きちんと事前にお客様にデジタルを使ってヒアリングを行います。 来店前にお好みの商品・デザインのテイストを全部ヒアリングして、ご来店いただいたらまずは接客動画を見てもらって、動画を見てもらって、その中でフィッティングをどうするか。 モノをいっぱい並べるのではなくiPadで診断すると「この商品がおすすめですよ!」というのがで出てきます。 そのお客さんとのカルテや来店履歴など、やり取りが全てをデジタルデータで残します。 最終的には、スタッフさんによるフィッティングという着せる行為はアナログで行うんですけれども、クロージングという作業も基本的にはiPadを片手に「こういう風ですよ」と提案しながら売っていきます。 なので、すごい優秀な営業マンがいないと商売できなかったのが、若手でも お客様に商品を提供できますし、お客様目線で見ても、この人がいないとしっくりこないということがなくなり、いつ行っても一定以上の同じサービスを受けられるようになります。 会社側も、この人はどうやって営業しているんだろうとか、何を話してるんだろうということが分からなかったのが、全部データで資産として残っていくので、それを使いながら新しい商品を仕入れたり、接客のやり方を横展開していくことで、好循環する仕組みになります。 実際の会社名は言えませんが、コロナ前で年商10億円ほどで、コロナ禍でデジタルに振り切った企業があります。 お客様をお店に集めることができなくなってきているので、お客様には事前ヒアリングなどを全て家でやっていただいたり、時には物選び自体もLINEやテレビ電話を使って、家にいながら欲しい商品を探す取り組みをしています。 その結果、10億くらいの年商が15億まで成長しています。 コロナ禍は、同じ業界的には非常に苦戦しているのですが、その会社さんはデジタルを取り入れた結果、年商15億になった というところが一つの事例かなと思います。

CHAPTER 03

DX支援の面白みについて

DX支援をする中で一番面白さを感じるのは、お客様が最初は「うちの業界にはデジタルが合わない」と言っていたのが、劇的に変化していくところを実感してもらった時ですね。 着物屋さんも最初は、経営者の方は前向きで、その素直さから勉強好きでやっていただけるんですけれども、中間の幹部や現場の人は疑い深い感じだったのが、実際にコンサルさせていただいて結果が出てくると、「やっぱりデジタルってすごいですよね」 とか「こういう働き方がしたかったんですよね」みたいな会社が変わっていく瞬間に立ち会える というのが、すごい素敵なことだなと思っています。 最初はめちゃくちゃ 懐疑的な人がいっぱいいる中で、どうやってご提案をして進めていくのかという難しさもあるのですが、変わっていく瞬間と変わった後の感謝がいただけることが、やりがいもあるし面白みもあるのかなと思います。 我々の仕事は、ソリューションをご提案して実際には現場支援なので、「やっといてくださいね」 と投げることはありません。 そのあたりは、やりがいと感じます。 一緒にやりましょうスタンスなので、一緒に苦労させていただく分、信頼関係も生まれていきますし、その辺のところを携わっていけるのは、例えば ベンダーさんというツールを作っている会社さんとかは勿論カスタマーサポートはしていますけれども、どちらかというと プロダクトを作っている人って(製品を)売って終わりになりがちですけれども、船井総研は入れてもらって定着しないと感謝されないし結果が出ないので、そこに関わるというのが船井総研ならではで、かつ船井総研は現場主義なので、その辺りはすごい良いんじゃないかと思います。

CHAPTER 04

DX支援の難しさ

困難なことはいっぱいありまして、どのプロジェクトでも 同じソリューションと言いますか、やることをやっていても 会社さんのリテラシーがネックになることがあります。 例えば 料理を全くやったことがない人に対して、「これを作りましょう」と提案するのがコンサルの提案なのですが、料理をしたことはないけど包丁使うのが上手いという人もいれば、全く包丁も使えないし、ガスレンジの火もつけれない人もいます。 これは会社規模でも個人単位でも起きるので、同じことをやっていくにしろリテラシーというデジタルやDXに関する予備知識がない会社に落とし込んでいく時に、我々はすごいフォローしてるつもりですし、カバーしているつもりでも「そこから説明しないといけないのか!」 とか、「そういう質問がくるとは思わなかった!」 みたいな我々の抜け漏れといいますか、初歩的な部分が出てきます。 例えば 「パソコンってどうやって電源つけるんですか?」 みたいな。 そういった所までも フォローしていくというのは、どの案件においてもやはり大変ですし、どの案件も 予想外なことを含め困難さもあると思います。 なのですごい順調に進むことというのはあまりなくて、いかにそれを期日通りにディレクションしていくか、私はプロジェクトマネージャーなのでプロマネをよくするのですが、どうフォローしていくのかというところが腕の見せ所かなと思います。 営業DXも他のDX要素もそうなのですが、結局使ってる従業員さんが幸せに感じるか、それを通じてサービスを受けるエンドユーザーの方が幸せを感じないと、それはただの自己満足でしかないので、基本的には従業員さんとエンドユーザーさんの両方がwin-winの関係にしないといけないので、そのあたりは 結構大変なところになってくるのかなと思います。

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